私の趣味

俳句と仲間

 俳句を始めて35年ほどになるが、私には俳句を趣味とする仲間の会が二つある。一つは会社に同期入社した7人の俳句仲間「雨星会」である。35年ほど前になるが、会社の第一線を卒業し第二の人生をスタートさせた同じ様な環境の仲間と飲み会を続けているうちにただ酒を酌み交わすだけでは物足りなくなり何か共通の趣味を持とうという事で囲碁、ゴルフなどを検討の結果、俳句をやろうということになった。そして始まったのが俳句の会「雨星会」である。「雨星」というのは、雨上がりの金星のことで、我々の入社した会社の社章が金星であったことや飲み屋の主人の号が「雨星」であったことから、すんなり「雨星会」に決まった。この会の初代の先生には、仲間の母親の紹介で「俳句結社M」の誌友。そして同人になり、還暦の折には合同句集「雨星」を上梓することができた。そして現在まで35年、俳句の道に励んでいる。

もう一つは、22年前から始まった高校同期16人の俳句仲間の会「すがれ(地蜂)会」である。終戦後の物資の乏しかった昭和20年から30年代、自然に恵まれた信州に育ち同じ学び舎に学び信州を後にして40年余、それぞれがそれぞれの進んだ分野で相応の仕事を終え、また集う様になった高校同期の俳句仲間である。育った環境や時代環境を同じくする仲間が故郷を想いながら詠む俳句は、何等説明をせずとも皆の心に同じ様に響く。「すがれ会」は特に先生をおかず、会員のMくんと私が主宰役になり、年4回、飲み会を兼ねた句会を重ねている。古希を迎えたのを機に、合同句集「すがれ」を、喜寿に合同句集「すがれ第二句集」を上梓、気持ちだけはいつまでも青年の様な仲間たちである。現在も人数は当初の半分ほどになってしまったが、春夏秋冬の年4回、元気で活動を続けている。

N.O. 38年 商学部卒