文化・芸術を楽しむ会

ソニー・フィルハーモニック・オーケストラ第42回演奏会(ミューザ川崎シンフォニーホール)を鑑賞。

我孫子稲門会員の深津紘さん(昭和42年法学部)のご紹介でソニー・フィルを鑑賞しました。音楽とかかわりの深いソニーで「オーケストラを作りたい!」と何人かの社員が自発的に立ち上げたこのアマチュア楽団は本年創立30周年を迎えるそうです。15年前にはカーネギーホールでの公演も果たしましたが、その時のコンマスが当時の話を少し話されました。また、創業者の井深氏、盛田氏が共にエンジニアだったように、今の110名の団員の7割がエンジニアだと、誇りをもって話されたのが、いかにもソニーらしいと思いました。

今回の演奏会は1・2部がジョン・ウィリアムズの音楽の旅として、ハリー・ポッター、インディ・ジョーンズ、E.T. スター・ウォーズなどの映画音楽、第3部が、日本では「遠き山に日は落ちて・・・」で有名なドヴォルザークの交響曲9番「新世界より」と、全曲が誰もが知っている親しみ深い曲ばかりでした。

3管編成だと見受けましたが、コントラバス11人、チェロ13人という重点編成で中低音の深みがあり、なんと言ってもその音圧は見事でした。ドヴォルザークの第一楽章の入りの低音の響きには引き込まれました。

トランペット他の金管も頑張って、スター・ウォーズのテーマ、インディー・ジョーンズのテーマのファンファーレは映画を観た時と同じく、一気にその世界に入れました。

楽しく過ごした演奏会のアンコール曲は、ダース・ベーダーのテーマ。またまた中低音の迫力を見せつけられ、大満足で家路に着きました。

深津先輩は早稲田大学交響楽団、その後ソニー・フィルハーモニックでチェリストとして活動されました。一方、なんと50歳から始めた観世流能楽の謡曲で流派の資格を取られ、各所で講師をお務めです。現在では専ら謡曲専門でチェロは演奏されないとのことでしたが、是非、我孫子稲門会でご披露いただければ幸せと思います。

佐々木 徹(昭和54年商学部)

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