1月13日(月)千葉市の青葉の森公園芸術文化ホールで開かれた「第8回身近な能楽講座」に参加しました。面をつけて演技する伝統芸能は、以前、京都に住んでいた時に何回か壬生寺の壬生狂言を何回か観たことはありますが、能は全く初めての体験でした。
能楽は難しいと思うのが我々一般大衆の常識だと思いますが、今回は「身近な能楽」とあるように初めて生の能楽に接する観客でも興味が持てるように配慮されたプログラムでした。能楽教室の生徒達のおさらいの仕舞発表が行われた後、能楽師による仕舞、舞囃子、そして最後に能「高砂」の後半部分が演じられました。
「高砂やこのうらぶねに~帆を挙げて~」という謡(うたい)は能を見たことがなくても結婚式などめでたい席で誰もが聴いたことのある祝言曲が出てくる能です。そして元NHKアナウンサーによって事前に各演技のあらすじや見どころなどわかりやすい説明があったのは大変役にたちました。
2時間強の熱演で、心配していた眠りに陥ることは無く、目を見開いて興味深く演技を楽しむことが出来ました。所作、特に足の動きや視線の方向に注目してみたのですが演者のレベルによって大きな違いがあることや、また事前に知識を得ておけば楽しめることは理解できましたね。写真3以降は同時に開催されていた展示会で撮影したものです。
尚、当稲門会の深津 紘さんが能「高砂」の地謡に出演されていました。
(文化・芸術を楽しむ会 大谷記)


